キュビズムという名前の由来がセザンヌの絵画作法から生まれ、そのセザンヌが「近代絵画の巨匠」と呼ばれるのを闇雲に信じて、念仏百回唱えれば必ず成仏するとばかりに、セザンヌ、セザンヌ、巨匠、天才、円筒、円錐、立方体などと唱えながら画面にちらして近代絵画が描けたとするセザンニストが20世紀の初頭には多く生まれました。目がくらんだ信者たちの間に、「セザンヌほどの線は描けない」だとか、「色彩は印象派を超えている」など流言飛語が飛び交いました。造形主義への橋渡しは偉業として認めますが、セザンヌが絵が上手いだなどとは、むしろ造形主義を否定するような言葉です。





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by カネダオサム


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