心地よい天気が続き制作意欲が自ずと高まってきます。夏には色々のエスキースが生まれ刺激の多い期間でしたが、秋になるとエスキースよりも、手を動かして絵画を作りたくなってきます。なぐり描きで通していたクロッキーも手直しして、スケッチ風に描き加えてみたり、単純ですが天気や気候に左右され、動かされているみたいです。ここのところディフォルメしたキャラクターを配した絵を描いているので、クロッキーとの距離が出てきました。クロッキーの良い形が使える絵が浮かんでこないのです。「横たわる裸婦」とか「化粧する裸婦」とかかつては定番だった主題が陳腐に感じてしまいます。多分、一般の人たちの間にいわゆる名画という古典的な傑作の記憶がなく、裸婦、裸、不自然といった雰囲気が生まれるのでしょう。先週、小さな子に「なぜいつも裸の絵を描くの? 裸はいけないのじゃない?」と質問されました。「絵では裸は神様を表しているのだよ」と答えると子供は怪訝な顔をしました。「女神様や妖精」。「音楽を奏でる人の横にいる裸の女の人はだれ?」「それはミューズ、芸術の精だよ」子供はキョトンとしていました。



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by カネダオサム


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