美術は装身具の延長と考えてもよいのでしょう。装身具は単に他者に向けてつけられるものではありません。自己確認、自己の立場、有り様を確認するためにもつけています。礼服を着ればそれなりの立ち居振舞いをするでしょうし、ジャージーならくだけたくつろいだ気分や態度になるでしょう。装身具や衣装は意識だけで自分にはそれほど見えませんが、家具やインテリアとなるとはっきりと見えてきます。自己の姿、自己の有り得べき姿、希望の姿、望ましい姿として居住空間は整えられるでしょう。余裕があればの話ですが、床板、絨毯、カーテン、壁紙、窓枠、天井、扉、鏡、家具調度、花束、写真、絵画などすべてが居住者のアイデンティティを示すことになるでしょう。それは自己の延長です。




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by カネダオサム


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