美術全般から見れば写実絵画は特殊な一表現です。15世紀時から19世紀に渡って流行した絵画の見方だと言えるのでしょう。科学的な実証主義という精神状態から生まれた対象の客観的な再現というものです。対象となったものは器物、建築、人体、動物、植物など具体的な存在物で、精神、豪奢、洗練などという無形のものではありません。写実絵画が現れる前の14世紀にはそれら無形の美の追求が中心に置かれていました。非科学的、ゴシックとなどと片付けられるものではありません。ルネッサンス美術の強さは中世ゴシックの絢爛と近代合理主義との融合及び緊張関係から生まれたのでしょう。





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by カネダオサム


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